一月十七日

 

チューリップがひらいてる

春まで、あとひといき

 

 

わりとぼんやりしていたら

一月も半分を過ぎた。

もう世の中が、抗えない事で満ちていて

気持ちがあがらない。

先の季節や未来に期待せずには

今を乗り越えられる気がしない。

 

 

昨年末から今年、

雰囲気を味わえずに、クリスマスからお正月を過ごしてしまった。

クリスマスは華やかな街のイルミネーションをみるのが好きだし、ケーキやチキンで雰囲気を味わっていたのに何もしなかった。

お正月は年末年始の慌ただい人の波だとか、スーパーのしめ飾りをみながら、あぁ新しい年がやってくると噛み締めていたのに、今年はおせちもお雑煮もなし。

神社でお参りできたのは唯一の花マル。

何もしなくても季節は巡る

お店のことは一生懸命

自分のことはいいかげん

もう少し、大事にしてあげて。

 

 

母が昨年から友人たちと小冊子をつくりはじめた。

それは、私にとってこそばゆく、

母の以外な一面を知ることとなった。

今回は、母のお父さんのことが書かれていて

私の知らなかった、おじいちゃんおばあちゃんの姿がそこにあった。

何より、愛情のようなものが感じられて

不覚にもじんわりする。

親とは、家族とは。

歴史があって今がある。

今はとても恵まれていて、当たり前のように

しあわせな環境がある。

それを日々の忙しいを言い訳にして

目を向けてこなかった私がいる。

きれいごとではなく、

親があってこそ、今のわたし。

 

 

 

今年の雪は目にしみる

くっきりとした白

冬は目にやさしい。

 

 

 

猫は今日も隣で寝そべる

世界一の油断した顔で。

 

 

 

 

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