十月三十一日

 

 

雨の日は

本を抱えて喫茶店にゆく

隙間風が寒くて

カプチーノを頼んだ

たっぷり二杯砂糖を入れて

じゃりじゃり混ぜて飲む

 

 

十月がバタバタと過ぎる。

毎日気が抜けなくてきりきりと過ごした日々

疲労困憊

忙しいのは良いことで、

ありがたい限りなのだけど、

自分が削られてゆく

何のために生きているのか。

百万回問うても誰も教えてくれない

誰のためにいようとも

自分のためじゃなきゃ意味がなく

誰かのために生きてみたいのに

自分が邪魔をする。

わたしはわたしであれと、

私が言う。

 

 

今年はやけに紅葉がまぶしい

冬の手前

かさかさと音をたてながら

踏み出す勇気

 

 

 

 

 

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