投稿日 二〇二一年十月三日

十月、神無月
かみさま不在

誕生日だった。みんながマーチンの音楽とクマのケーキでお祝いしてくれてじんわりする。いくつになっても、おめでとうと言われるのは嬉しい。ひとつまた生き延びた。
四十代はどうですかって聞かれて、うーん、疲れるよ、と言ってしまった。体力が落ちたような気がするし、あちこち痛いし、なかなか回復しない。
心はどうだろうか。経験が鎧のように自分を纏い、ちょっとやそっとのことでへこたれなくなった気がする。
だけど新鮮な気持ちや、ドキドキするような可愛げが格段に減っていてさびしい。いくつになってもときめいていたいのに。ため息とひとりごとが増えた。
今年こそは一皮むけたい。穏やかな時間と、本当にやさしい人になれますように。

自分へのプレゼントはロボット掃除機を買った。チャウチャウと命名。チャウチャウは、働きものでえらい。うちの猫がずーっとみている。大丈夫だよ、こわくない。いつか上に乗ってくるくる回るチャウチャウとヌー想像してみる。
いい光景だ。

さて、クラシック開店です。
音楽をききながら、珈琲を淹れながら、お客さんの顔をみて、何気ない会話ができて、本当にうれしい。
やっぱり大好き、喫茶店。