投稿日:二〇二三年九月二十二日

急に寒くて目が覚める
もう半袖では寝られない
布団をかぶって寝直そうと横を向くと猫。
猫肌のあたたかな毛布がやってきた。

季節の移り変わりは極端で、
つい先週は暑いとひいひい言っていたのに、
今やなんだかすうすうとして
心もとない。
秋は決まってちょっとせつなくて、
昔のことをときどき懐古する。
あんなこともこんなこともあって、
今のわたしがいる。
あんなこともこんなことも、
全部が積み重なってずしりとした重みとなり
私にのしかかる。
近年の首肩腰の痛みは尋常じゃない。
おそらく、昔のあれこれが
わたしにのしかかっているのだろう。
良くも悪くも経年劣化、頑張って生きた証といえるだろうか。やれやれ。

人生はまだまだ長い。
もしかすると倍はあるかもしれない
どこでどんな風にしているだろう
猫を撫でながら暮らしていたいな
穏やかな顔で
ありがとねぇといいながら
笑っていたい。

少なからず、私の好きな大人の人たちは
そういう顔をしている。
歳を重ねてとんがりが削られて、
丸みを帯びて、余裕で笑う。
やさしい声が出せる人は本物だ。
いつかそういう人になれるように
まだまだ人生の修行を積む。