投稿日 二〇二三年一月十四

年が明けた。
これまでの人生の中で一番早いスピードで過ぎていった気がする二〇二二年。
嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい、苦しい、色んな感情と向き合ったなあ。気持ちが上がったり下がったり、それはそれは忙しかった。でも同時に、自分に素直でいられたということでもある。行動すれば感情も動く。隅っこにいってしまっていた大切にしたいものを思い出したり、改めて考え直したり。札幌に戻ってきてようやくスタート地点に立ったのかもしれない。
二〇二三年は、振り返った時に笑ってばかりだったなあ、と思える年にしたい。好奇心にちゃんと反応する、一歩踏み出すときの速さと軽さを備える、まず手と足を動かしてみる。大事にしたいものをちゃんと大事にできる自分でいられる努力。考えだすとキリがないけれど、小さなことでも、言葉にして口に出していきたい、今年の目標。

大晦日から今年は友人のお家にお邪魔させてもらい、新年を迎えた。
大晦日は友人のおばあちゃんに茶碗蒸しを教わった。(ほとんど見ていただけだったけれど笑)
出汁の取り方に、卵と出汁の割合を教わる。お玉で調味料をいれて、お酒入れすぎた!と笑い合う。
具材は鶏肉、椎茸、甘い栗、百合根、緑とピンクのなると、最後にみつば。春のような柔らかい色合いがたまらなく可愛いくて気分も上がる。蓋のついたお椀に具材をひとつひとつ入れて、お鍋に入れて四〇分ほど蒸す。蒸している間に、五歳の息子くんのハリーポッター上映会が始まる。カーテンを閉めて部屋を真っ暗にして、息子くんオリジナルの4DX上映なので、バタバタ、肩をトントン、ガタガタ!!途中でお菓子飲みものも配られる。賑やかな待ち時間。おばあちゃんは手が空くと編み物をしていた。
そうこうしているうちに、茶碗蒸しが完成。なんでも蓋を開ける瞬間はわくわくする。
うちはお雑煮の具材は下茹でしておくの、そうしたらあとは楽ちんでしょう、合間にそんな話もした。
おせちやお雑煮の具材をたくさん分けてもらって、元旦の朝に食べる。友人が最後の味付けをしてくれた、鮭といくらも入った具沢山の豪華なお雑煮。ご近所さんの鯨汁、ニシン漬け。それぞれの家庭の味があって、いつもと違うお正月料理にお腹もこころも満たされる。食卓を囲むっていいなあ。大晦日のすき焼きも、なんだか恒例になりそうだ。
そして友人、お母さん、おばあちゃんと三世代で台所に並ぶ姿はすごく眩しくて、温かい気持ちなった。素直に、いいなあ、と思った。何気ない時間に詰まっているものは、うまく言葉にできない。

誰かと一緒に手を動かす時間が好きで、そんな光景を見るのも好きだ。今年はそんな時間をもっと増やしていきたい。とりあえずは味噌仕込みが待ち構えている。春に備えて、計画しよう。頭の中がぐるぐる、たのしいがいっぱいな二〇二三年になる気がする。

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