投稿日 二〇二二年三月三日

二月なんてあっただろうか
この日記を書いては消していた。
なんだか素直に
心を吐き出すことができなかった二月
雪にやられ、コロナにもやられ
気持ちがカサついている。

今日はひなまつり
いくつになっても、ちょっと浮足立つ
七年前には本部で
お客さんに折り紙でお内裏様とお雛様を折ってもらったり、
ひな壇を作って並べたりしていた。
年中行事は大事にしたいと、
いろいろなことをやっていた。
お客さんが楽しんでもらえることと、
わたしが楽しめること、
精一杯考えて、部活動のように励んでいたっけ。
今は日々をこなすのに精一杯
いつからこんなに余力がなくなったのだろう。
大事で素敵なことなのに。
忘れずに、ひとつひとつ、
日々を噛み締めたい。
原点回帰。

もうおんなの子ではないけれど
婦人として、三月三日を祝う、
今日のわたし。

長い長い冬からそろそろ
春の足音がきこえる。
冬眠から目覚めたどうぶつのように
のそのそと起き上がり、道なき道を踏み固め
季節の端っこを噛んで、食べ物を味わい
日の光を浴びる
大きく伸びをして
たっぷりと息を吸い込む

春よ、遠からじ